原付バイクの維持費っていくらかかる?原付を所持する際にかかる費用について

バイクとお金

原付は便利ですがお金のかかる乗り物です。

自動車ほどお金がかかるわけではありませんが、自転車のように全くお金がかからないというわけではないのは周知の事実。

原付の維持費はどれくらいかかるものなのでしょうか?

そもそも原付バイクとは

原動機付き自転車(スーパーカブ)

正式名称を原動機付自転車といいます。

エンジン(原動機)のついたバイク(自転車)という意味で、排気量によって次のように分類されています。

原付一種50CC未満(白色ナンバー)

基本、扱いは自転車と同じとなりますので、

  • 制限速度は時速30km
  • 片側2車線以上の道路では左車線の通行のみ
  • 二段階右折の義務あり
  • 高速道路・自動車専用道路は通行負荷

などといった多くの規制があります。

 

乗る際には普通自動車運転免許、または原付免許が必要です。

原付二種51~90CC(黄色ナンバー)

自動車とほぼ同じ扱いとなりますので、一種のような規制はなく、ほぼ一般的なオートバイと同じ規制対象となります。

一種のように普通自動車運転免許では乗れないため、普通自動車二輪免許小型限定以上の自動二輪運転免許を取らなければなりません。

原付二種91~125CC(ピンクナンバー(色は地域によって変わる場合もある))

内容は51~90CCとほぼ一緒です。

免許も同様で、普通自動車運転免許では乗れないため、普通自動車二輪免許小型限定以上の自動二輪運転免許を取る必要があります。

原付の維持費について

お金と電卓

原付は主に「税金・自賠責保険・任意保険・駐輪場・ガソリン代」などの維持費がかかります。

税金・自賠責保険に関しては絶対なものでありますが、その他は人によって異なります。

また、あくまでも維持費であり、車体のローン第やその他ヘルメットなど備品・消耗品にかかるお金も発生するのを忘れないようにしましょう。

 

以下、排気量別で年間維持費(必ずかかるもの)を記します。条件によって上下するので目安として参考にしてください。

【原付一種 50cc未満】

税金:2,000円
自賠責保険:約5,000円
年間総維持費40,000円程度

【原付二種 51cc~125cc】

税金:51~90ccであれば2,000円・91~125ccであれば2,400円
自賠責保険:約6,000円
年間総維持費50,000円程度

 

任意保険は強制ではありませんが、大きな事故を起こした時に自賠責保険だけでは対応しきれないため加入を是非お薦めしたい保険です。

入った場合、保険のタイプによって異なりますが目安としては年間6,000円程度となります。

 

また、車検についてですが、50cc未満の原付に関しては自動車のように車検を受ける必要はありません。

自賠責保険の値段と内容

資料を見せながら説明をする営業マン

自賠責保険は年単位で申し込みます。

1年~5年単位で申し込むことができ、複数年単位で申し込むほどに値段が安くなります。

 

【原付自賠責保険料 ~125CC以下】(平成29年4月1日以降)

1年…7,500円(1年あたり7,500円)
2年…9,950円(1年あたり4,975円)
3年…12,340円(1年あたり4,113円)
4年…14,690円(1年あたり3,673円)
5年…16,990円(1年あたり3,398円)

軽二輪自賠責保険料(126~250cc)(平成29年4月1日以降)

1年…8,650円(1年あたり8,650円)
2年…12,220円(1年あたり6,110円)
3年…15,720円(1年あたり5,240円)
4年…19,140円(1年あたり4,785円)
5年…22,510円(1年あたり4,502円)

 

補償内容は以下の通りで、あくまでも相手方の怪我だけを補償するものとなります。

死亡時:3000万円
後遺障害:最高4000万円
怪我による障害:最高120万円

自賠責保険の加入

保険

自賠責保険は強制です。

必ず入るようにすることは勿論の事、保険期限が切れないよう個人で気を付けなくてはいけません。

 

自動車のように車検があれば、特に自ら手続きを行わなくても自動的に加入・継続されていきますが、原付のように車検がない場合は原付の持ち主個人で全てを行っていかなくてはならないため注意が必要です。

罰金について

自賠責保険が切れたとしてもその原付に乗らなければ問題ありませんが、当然のことではありますが、期限切れのまま乗ってしまうと以下のように罰金をとられてしまいます。

50万円以下の罰金または1年以下の懲役+違反点数6点(免許停止処分)

 

原付は車検がないので手間もかからないものですが、自己管理が必要な乗り物です。

罰金よりも自賠責保険料の方が安価ですし、事故を起こしたときのリスクを考え、決して期限が切れないよう、罰金を払うことのないよう気を付けましょう。

加入方法について

自賠責保険はインターネットの他、バイクショップ・コンビニエンスストア・保険代理店などで加入することができます。

インターネット契約

各保険会社のHPより契約が行えます。

申込日より最短7日後~最長一ヶ月の間で開始をすることができ、開始は指定した日にちの午前0時から、終わりは保険期間末日の午前12時までとなります。

バイクショップ・コンビニエンスストア・保険代理店での契約

あくまでも窓口がそこであるというだけで、契約は保険会社が行います。そのため、解約開始は保険会社が契約を引き受けた時となります。

最終日は期限末日の午前12時までとなります。

メンテナンスも必要

修理工場でのバイクメンテナンス

安全に乗るためにも定期点検は必ず行いましょう。バイクショップなどで受けることができます。

ショップによって値段もまちまちですが、13,000円ぐらいを目安に考えておくといいでしょう。

 

とはいえ、定期点検は法律で決まっているわけでもないのであまり行っている人はいないのが現状です。

受けないのであれば、簡単な点検だけでも個人でできるようにしておいた方がいいかもしれません。

 

  • オイル交換はできれば半年に1回(オイル・工賃込みで1,000円~)
  • タイヤの空気圧(無料なのでガソリンスタンドやバイクショップでまめにチェック)

など、自分で管理していかなくてはいけません。

 

以下のものは、5年を目途に交換するなどして交換・チェックをしていきましょう。

  • タイヤ交換(前後2本)…約12000円
  • バッテリー交換…約8,000円
  • 駆動系パーツの交換…約25,000円

ファミリーバイク特約について

ガソリン代やメンテナンス代は別として金額に差を出すのであれば、任意保険で差を付けるしかありません。

任意保険料もいろいろですが、家族に車を所有していれば、車の任意保険のオプションとしてバイク単体の保険よりも安い「ファミリーバイク特約」をつけることができてお得です。

 

もしも、両親・兄弟姉妹等、家族で車を所有している人がいればオプションとしてつけてもらうといいのではないでしょうか?

新車と中古車の差について

オシャレなレトロ原動機付き自転車

原付を購入する際、中古車か新車で迷われる方も多いのではないでしょうか?

基本、バイクの中でも原付は、一定の需要があるので中古車であっても新車であっても大してバイク本体の値段に差がありません。

 

新車と比べて多少安価ではあるものの、中古車であっても大体6万円近くかかるものが多くあります。

仮に6万円以下の原付があったとしても、その場合は何かしらの部品交換が近々必要となる可能性が高いものと思っていた方がいいかもしれません。

ケースバイケースではありますが、中古で購入すると、タイヤなど駆動系パーツの交換サイクルが早くなる可能性もあるということも覚えておきましょう。

 

新車であっても5年を過ぎればいろいろと交換が必要です。

所有時間が長ければ長いほど部品交換など維持費がかかる傾向にあります。

まとめ

原付の維持費は、月毎で見るとそれほど高いものではないと思われますが、まとめていろいろ見ていくとそれなりにお金がかかるもののようです。

 

特にメンテナンスにちょっとお金がかかるような気もしますよね。

ただ、そこをケチるとかえってお金がかかってきてしまう他、せっかく購入した原付も長く乗れなくなってきてしまいます。

雑に乗れば雑に乗る程に部品の交換頻度が多くなったり、燃費が悪くなってガソリン代が余計にかかったりと、維持費もかかる傾向にあります。

 

維持費をかけないためにも、原付のためにも、是非大切に乗ってあげてくださいね。

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