一般道を普通に自転車で走行しているつもりが、いつの間にかバイパスに突入していまっていた。
なんて経験ありませんか?
車の通りが激しく自転車で走ると身の危険をも感じますよね。
はたして、自転車でバイパスを通行してもいいのでしょうか?
目次
バイパスとは
混雑を避けるために作られた迂回路。または、峠や山間部などのような場所にある長い道路を短縮させたり迂回させたりする道路をバイパスといいます。
混雑する道路(本道)に2地点接続部を作り、そこを繋ぐ形で別経路(バイパス)が作られます。
「〇〇」という本道の名前があるとすれば、「〇〇バイパス」と本道名の後ろにバイパスと付けたバイパス名が多くみられます。
ただ、中には本線よりもバイパスの方に機能性があるため、本来はバイパスでありながらも本道と立ち位置が逆になってしまっているバイパスもあります。
最近では、更なる渋滞緩和対策として、バイパスを更にバイパスでつなぐというバイパス道路も作られています。
目的は様々あります。
渋滞緩和を目的としているものもあれば、他にも事故や騒音など何らかのトラブルの軽減を目的としてもの、また、災害復旧時に使用するなどという目的を持つバイパスもあります。
バイパスと一言でいっても、通行料が「無料・優良」のものから、「自動車専用道路」と定められたものといくつか種類があります。
バイパスの自転車走行について
原則として、自転車はバイパスを通行することができます。
ただし、「自動車専用道路」と標識のあるバイパスは自転車走行禁止となるので気を付けましょう。(ほとんどのバイパスはこのパターンです)
自動車専用道路と定められたバイパスでは自転車を含め125CC以下の二輪車の通行は禁止となっています。
自動車専用道路は道路標識で表示されていますので、見落とさないよう気を付けてください。
自転車走行時に気を付けたいこと
バイパス道路というのは車の交通量が激しいものです。
確かに自動車専用道路・自転車乗り入れ禁止等の標識がなければ自転車は通行することはできます。
しかし、例え通行ができたとはしても、多くのバイパスは、自動車の通行を前提として作られている傾向にあるため、自転車走行は非常に危険です。
バイパスを通行している車というのは、結構スピードを出している傾向にもあるので、自動車専用道路の標識があったとしても、自転車が安全に走れるかどうかの保障はありません。
自転車で走行するのであれば、それら事情を踏まえた上で十分注意して走行しましょう。
歩道があるバイパス
自動車専用道路でないバイパスの場合、中には歩道があるバイパスもあります。
そのような場合、そこの歩道に「自転車歩行者専用」の標識があれば自転車も歩道を走ることができます。
ただ、自転車走行の標識がなければ自転車を押しながら歩道を歩くようにしましょう。
歩道に対応する形で旧道があることもあります。
そのような場合はそちらにまわるようにしましょう。
バイパスと高速道路の違い
バイパスと混同しそうなものとして高速道路があります。
冷静に考えてみれば全然違うのですが、バイパスには自動車専用道路が多いということもあり、車がビュンビュンスピードを上げて走りがちだということから、混同してしまう人も多いようです。
まれにではありますが、高速道路の入り口がよく分からず、料金所付近まで侵入してしまうというケースもあるようです。運転中は標識には十分注意を払う必要があります。
高速道路とは
高速道路は「交通の方法に関する教則」でこのように定義されています。
高速道路とは、高速自動車国道と自動車専用道路をいいます。
つまりバイパスでありながら同時に高速道路であったり、バイパスでありながら高速道路でなかったりするのです。
しかし一般的には「高速道路=高速自動車国道」という意味で使われがちですので、ここでは高速自動車国道ということで3つの特徴を紹介します。
特徴1 インターチェンジ・区間名の標識
まずは、道路の入り口(入り口付近)に標識が記載されています。
例えば「相模湖インターチェンジ」「芝崎インターチェンジ」などといったようにインターチェンジ名が標識に記されています。
また、圏央道・中央道路・常磐自動車道路などといった、それぞれの区間を示した高速道路名も記されています。
特徴2 簡単には入れない工夫
高速道路に限ったことでもないのですが、高速道路には自転車や歩行者などが簡単に入ってこられないようにフェンスや塀などで囲っています。
また、高速道路は高架化させるなどして、ひと目で高速道路と分かりやすいようにしています。
特徴3 料金所と標識の有無
一部の例外もあるものの、多くの高速道路は料金を払う必要があるので料金所が設けてある他、その手前には「高速自動車国道」と高速道路の正式名称が記されています。
バイパスと高速道路(高速自動車国道)の違い
バイパスは既存する道路の渋滞緩和などに使われる脇道のことを言います。
それに対して高速道路(高速自動車国道)は、目的地まで時間的にも距離的にも早く行くために作られる道路のことを言います(制限速度80キロ以上)。
また、バイパスは愛称のような定義が曖昧なものですが、高速道路は道路交通法にて定義が定められています。
料金については、バイパスも高速道路ともにどちらも無料であったり有料であったりといろいろなケースがあります。
上記高速道路の特徴にて料金所を記載しましたが、中には高速道路であっても無料で通行できる区間もあることから一概には言い切れません。
ちなみに、高速道路以外の道路を走行している際でも、急に料金所が出てくることがあります。
高速道路以外であれば通常標識で「有料」と書かれていますので、通行する際は標識の有無に気を付けて走行しましょう。
緑色の標識を「自動車専用道路」とし、青色の標識を「自動車専用道路以外」(一般道路)としています。
自転車も立派な軽車両です。道路を走行する際は標識を見落とさないようにし危険な道路に侵入しないよう気を付けた方がよさそうです。
自転車の種類とその危険性
自転車には、
- ママチャリ
- ロードバイク
- マウンテンバイク
- ロードバイク
- クロスバイク
- コンフォートクロス
- 折り畳み自転車
- 電動アシスト自転車
- MTBルック車
と様々なものがあります。
巷にあふれている一般的な自転車といえばママチャリで、スピードもそれほど出ず比較的安全な自転車ということができます。
しかし、スピードが出るがゆえに道路を走行し、バイクと変わらない感覚で走ってしまう自転車として代表的なものに「ロードバイク」があります。
ロードバイクは自転車でありながらもどこかバイクや自動車という感覚がある乗り物であるせいか、一般道はおろかバイパスにまで平然と自動車と並んで走行する傾向にあります。
ですが、これが自動車のドライバーから見ると「邪魔」との意見が多くみられるのです。
ロードバイク(に匹敵する自転車)が邪魔な理由
理由1 中途半端なスピード
ママチャリほど速度が遅くないものの、自動車と同じスピードではないため、追い越すのが大変とのこと。
理由2 結局は自転車
追い越し時などにひっかけでもしたら大変(結局は自動車の責任)。
理由3 無茶な運転
端を走っているならいざしらず、もうほとんど車道といってもいいところを走っていて抜かすに抜かせない。
自転車走行が認められたバイパスといえども、自転車で走るのであれば、ドライバーからはあまりいい目で見られていないということも念頭に置いておいた方がいいでしょう。
まとめ
ルールはどうあれ、自転車のバイパス走行についてはドライバーからは嫌われている傾向にあります。
ときに幅寄せされてみたり、あおられたりと、危険と知りながらドライバーから嫌がらせを受けるケースも多くみられるため、現実問題として自転車でバイパスを走行するのは危険行為なのかもしれません。
近年では、自転車による事故が増えていますし、重大な事故を起こす危険性があります。
無理にバイパスを走行をするのはやめた方がよさそうです。
それでも走行するのであればマナーを守り、極力自動車の邪魔にならないよう気を付けて走行しましょう。