擦り傷や切り傷などが出来れば、すかさず貼るのが絆創膏。
このように傷の治療に一役かってくれるのが絆創膏ではありますが、そんな絆創膏で肌がかぶれてしまうことがあります。
かぶれしまうと、痛かったりかゆかったりと、とっても大変ですよね。
絆創膏でかぶれてしまわないために、絆創膏でかぶれてしまった時に、そんな時のための対処法をご紹介します。
目次
かぶれの原因
絆創膏の作りというのは、大雑把に言えば「テープの真ん中にガーゼが張り付いている」というものですよね。
絆創膏でのかぶれは、どちらかというと真ん中のガーゼ部分ではなく粘着部分で起こることが多い傾向にあります。
主な原因としては、
- アレルギー
- 物理的な刺激
- 細菌などの発生
などといわれています。
アレルギーによる原因と対処法
絆創膏の素材は人体に悪影響のないよう研究に研究を重ねて作られていますが、ときにその素材が原因でアレルギー反応を起こしてしまう人がいます。
特定の絆創膏によるかぶれであれば、違うメーカーのものにしてみたりと、その絆創膏の使用をやめることでかぶれが治る可能性もあります。
ただ、絆創膏自体が肌に合わないという可能性も捨てきれませんので、そのような場合は無理に絆創膏を使用とするのでなく、大げさでも患部にガーゼを起き包帯で巻くなどの方法を取るようにしましょう。
物理的な刺激による原因と対処法
絆創膏をはがす時など、刺激に肌が反応してかぶれてしまう時があります。
この場合の対処法としては、無理に剥がそうとはしないで、剥がす方とは反対側の絆創膏を指で押さえながら、ゆっくり時間をかけて剥がしてみてください。
もし、ぴったりとくっついてなかなか剥がれないようであれば、蒸しタオルなどで少し蒸らすと剥がしやすくなります。
細菌などの発生による原因と対処法
汗をかいたり蒸れたりすることで絆創膏が不衛生となり細菌などが繁殖。
その代謝物により皮膚が刺激されてしまったりすると、かぶれてしまうことがあります。
このような場合は、なるべく通気性のいい素材を用いた絆創膏を使用するようにしましょう。
また汗をかいたり、蒸れたりした場合はスグに剥がして新しい絆創膏に貼り換えるなどの対処もお薦めします。
程度の差は人によってありますが、かぶれの症状は主に「赤み・かゆみ・痛み」です。
人によっては腫れたり、水膨れができたり、ひどければ膿んでしまうこともあるので、違和感あればすぐに絆創膏の使用を中止して様子を見るか、病院に行くようにしてください。
絆創膏を貼る際の注意点
絆創膏にも使い方があります。間違った使い方がかぶれの原因になってしまうことも。
以下のことに注意して使ってください。
つけっぱなしにしない
「傷口に絆創膏を何日も貼ったまま」というのはよくありません。
貼ったら貼りっぱなしは、中で細菌を繁殖させているも同様の行為。
できれば、1日おきに貼り換えるようにしましょう。
貼るタイミングに注意
怪我をした瞬間にすぐ貼ってしまうと、怪我したときに付いた菌をそのまま絆創膏で封じてしまうリスクが生じます。
怪我をしてしまったら、まずは傷口を水で洗い、細菌をキレイに落としてから絆創膏を貼るようにしてください。
消毒液を塗る?塗らない?
怪我をしたら消毒液をつける人も多いでしょう。
ただ、絆創膏を使用するのであれば水洗いのみで十分とされているので、絆創膏を貼る場合は消毒液の使用は控えることをお薦めします。
絆創膏の種類
絆創膏と一言でいっても様々なタイプのものがあります。
従来の絆創膏
よく見るガーゼが真ん中についた絆創膏のことです。
傷を治すというよりは、患部を覆ってウィルスなどの異物侵入を防ぐことを目的としています。
傷を早く治す絆創膏
湿潤療法で傷の治りを早めることを目的とします。
主に、傷が触れる部分に吸水力が働く素材を使うことで、傷口に集まってくる体液(傷を治す成分)を吸収、保持し治療を早めます。
湿潤療法とは
傷を乾かさないようにするという療法で、それにより痛みを軽減し早く治すことが期待できます。
傷跡も残りにくい傾向にあるのできれいに傷を治すことも期待できます。
メーカーにもよりますが、最近の絆創膏はガーゼ部分だけでなく粘着部分も改良されていて、それにより「薄く・柔らかく・はがれにく、それでいて絆創膏を貼っていると分かりにくい(肌と同化して目立たない)」という特徴を持っています。
また、防水性もあるので水仕事も安心してできるものが多く出回っています。
原因にもよりますが、もしも従来の絆創膏でかぶれた経験があるのなら、このような最近の絆創膏で試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
特に何も考えずただ「傷がついたから絆創膏を貼る」というのでは、絆創膏の使い方を間違ってしまう可能性があります。
絆創膏にも説明書がついていますし、正しい使い方というものがあります。
かぶれも原因によって様々ではありますが、まずは一度説明書を読んでみてください。
絆創膏の本来の意味を理解し、正しく使うことがかぶれの予防につながることもあります。