胆石は早めの治療がお薦めです。
でも、どのようなことが行われるのかちょっと不安ですね。
薬や治療期間、はたまた治療費は?
胆石治療とは、どのようなことが行われるのでしょうか?
胆石の種類と症状
胆石症とは、胆管や胆のうに石ができてしまうことをいいます。
胆石は主に三種類に分けられていて、それぞれに作られている成分が異なります。
■ コレステロール結石
よくあるタイプの胆石で、白っぽく丸日を帯びた形が特徴です。
■ 色素系結石
黒っぽい色をした胆石です。様々な形状をしていて、若い人や痩せた人に多くみられます。
■ その他
主に炭酸カルシウムを成分に持つ胆石です。
主に以下のような症状を引き起こします。」
・上腹部・みぞおちなどの強い痛み
・発熱
・背中や肩・胸などの鈍痛
・黄疸
ただ、必ずしも症状が出るというものではなく、中には胆石があっても無症状の人もいます。
胆石の治療薬について
手術などによる治療もありますが、まずは体にメスを入れることなくできる薬物療法で使われる薬についてご紹介します。
胆石の治療薬には以下2つあるのですが、これの薬はコレステロール結石にしか使えないという条件があります。
■ ウルソデオメキシコール酸
コレステロール結石を溶かす働きがある他、結石が作られるのを抑える働きもあります。
■ ケノデオキシコール酸
胆汁の中に含まれるコレステロール濃度を低下させ、胆石を溶けやすい状態にもっていきます。
薬物療法について
上記のような経口胆石溶解剤には、飲むだけで胆石を溶かすことが期待できます。
治療期間は6~36か月と長期間かかる他、効果があるかないかは飲んでみないと分かりません。
また、薬物療法は再発のリスクあり、完治が難しい療法で、この方法で効果がないようであれば、手術となるケースが多くみられます。
また、薬物療法は薬を飲んでいればいいというものではなく、日常生活に気を配ると共に食事療法も必要となってきます。
手術的治療について
胆石症では手術的治療も行われます。
■ 腹腔鏡下胆嚢摘出術
最も一般的な治療法です。お腹に数か所穴を開け、治療器具を挿入して胆のうを摘出します。
■ 体外式衝撃波破砕療法(ESWL)
衝撃波(強力な超音波)を体に当てて胆石を破壊する方法です。
10mm以下の胆石であれば1度の治療で胆石を消失させてしまうことも可能です。
衝撃波によって細かく砕かれた結石は、消化器官へ流され便となって体外に排出されていきます。
■ 内視鏡的総胆管結石除去術
内視鏡を十二指腸から入れ、ワイヤー等で胆石を取り去る方法です。
胆石が発見されても無症状である場合は、治療・手術を行わないこともあります。
治療費について
胆石症の治療費相場についてご紹介します。
■ 体外衝撃波胆石粉砕術(保険適用)
約5~6万円(治療費・3割負担の場合)
約7~8万円(入院する場合・3割負担の場合)
■ 開腹手術(保険適用)
約14~15万円(治療費・3割負担の場合)
約16~17万円(入院する場合・3割負担の場合)
■ 腹腔鏡下胆のう摘出術(保険適用)
約12~14万円(治療費・3割負担の場合)
約14~16万円(入院する場合・3割負担の場合)
また、入院期間は、約1週間~2週間となります。
これらはあくまでも目安にすぎません。
それぞれの症状や病院ごとによって内容は変わってきますので、詳細は必ず病院に問い合わせるようにして下さい。
胆石の再発について
胆石症は再発の危険性がある病気です。
特に溶解療法(飲み薬)で治療した場合に起こりやすいので覚えておきましょう。
溶解療法とは、手術をせずに薬を飲んで体の中にある胆石を溶かす方法です。ただ、この方法は効く人と効かない人がいます。
また、効いたとしても飲み始めてから薬の効果が表れるまで1年近くかかるという長期的な療法となります。
完全にこの薬で胆石を溶かしきることができる人は全体からみて約18%程度しかいないというのが現実です。
これらを踏まえた上での溶解療法による再発率は1年で約17%、3年で約40%という確率となります。
体外衝撃波などその他手術による治療では、溶解療法に比べると比較的再発率は低くなりますが、それでもゼロではないのが現状です。
胆石は、クセのようなものが付きやすい病気といわれていますので、再発を完全に防ぐことはできません。
ただ、それでも予防は大切です。
規則正しい生活が再発を防ぐためにも必要不可欠ですので、生活習慣の見直しなどを心がけるようにしてみて下さい。
まとめ
胆石症の手術はそれなりに大がかりな手術となりますので、手術費用はどうしても高額になってしまいます。
「内服薬で騙し騙し」という過ごし方をしている人も少なからずいるようですが、再発率のことを考えるとしっかり手術をした方がいいようです。
胆石の初期症状は、肩甲骨や上腹部辺りに違和感がある人が多い傾向にありますので、もし少しでも違和感がある場合は症状がひどくならないうちに医療機関を受診するよう心がけましょう。
最後になりましたが、自分で胆石を改善したいと願う方に以下のサイトがお役に立てるかもしれませんので、よかったらご覧ください。
個人差はあるでしょうが、改善事例がある以上検討の余地はあると思います。
胆石を改善する!竹田式胆石改善術