テロとは言っても何となく他人事。
日本に住んでいると、どこか平和ボケしていることもあり、テロに関してそう思っている人は多いのではないでしょうか?
テロに関するニュースはテレビで見るけれど、実際に自分の身近に起きるなんて可能性、あまり高いとは感じないものです。
でも、必ずしも自分だけは大丈夫なんてことありません。
個人でできるテロ対策法にはどのようなものがあるのでしょうか?
心構えを持ってパニックを防ぐ
戦闘地に住んでいるわけでもなく普通に暮らしている人は、突然の銃声・突然の爆発音に一瞬「何の音?」と首をかしげてしまうことがよくあると言われています。
銃声であっても、花火の音、もしくは何かドラマでも撮影しているのかしら?と思ってしまい、テロが起きているにも関わらず特に逃げるという気持ちも起きない傾向にあるとのこと。
でも、その「?」という感覚が生死を左右することもあるのも事実です。
まずは、普段からいつどこでテロが起こってもおかしくない。という気持ちを持っておきましょう。
危機感を持っているだけで、助かる確率は非常に高くなります。
海外旅行するときは注意しよう
海外旅行に行ってテロに巻き込まれてしまうことも考えられます。
外務省から発表されている渡航情報などを参考に、海外旅行をするときは危険な国や地域に立ち入らないよう心がけることも大切です。
日本とはかなり事情が異なる場所はあるものです。
その危険性をしっかり把握しておくようにしてください。
逃げ道の確認・確保を最優先に
映画館・コンサートホール・博物館・レストランなど、屋外ではなく屋内でテロが起きることがあります。
このような閉鎖空間では最初から逃げ道・隠れ場所の確認や確保が重要です。
出口ももちろん逃げ道とはなりますが、出口は人が殺到するためかえって危険な場合もあるので、なるべく出口以外の逃げ道を調べておく必要があります。
出口以外ないとなればどこか隠れ場所がないかどうかの確認をしてください。
怪しい人には近づかない
国内でも海外でもそうですが、怪しい人・グループには近づかないようにしましょう。
それら怪しい人物の行動に気を付けることがテロ対策ともなります。
妙に大きい荷物を持っていたり、コートを不自然に羽織っていたりと、何かを隠しているようだったら特に注意が必要。とにかく近づかない事です。
そして、なるべく遠くに行き彼らが視界に入らないところまで行きましょう。
不審物に要注意
「忘れ物?」と思って近づいた荷物が…というケースも。
落とし物・忘れ物と不審物の明確な線引きは難しいところではありますが、他人の物には近づかない方が賢明でしょう。
大きくても小さくても関係ありません。触らず、近づかず放っておくのが一番いい方法。
できれば、警察などに知らせ、自分のみならず周りの人に危害が及ばないよう対策を行ってください。
不特定多数の人が集まる場所は要注意
外国人を巻き込むテロも多くみられますので、情勢などを観察し、リスクの高まっている時には観光客の多い場所などをなるべく避ける方がいいでしょう。
観光地はもちろんのこと、映画館やデパート、駅や空港などもそれにあたります。
テロは一度に多くの人を巻き込める場所が狙われがち。自爆テロなどもそれにあたります。
空港や駅などを全くもって避けるというわけにはいきませんので、行かなければ行けない場合は逃げ道を確認しながら長居しないよう注意していくようにしてください。
起きてしまったら…
どんなにテロに気を付けてはいても、残念ながら起きてしまうときは起きてしまいます。
万が一銃乱射が起きてしまったら、以下のような行動をとると危険から回避される場合もあります。
- 姿勢を低くする
- 犯人と距離があるなど、スグにその場から離れられるような状況ならスグ逃げる
- なるべく人が少ない方に移動・逃げること(犯人の目に留まらないこと)
- 逃げることが難しそうなら隠れる場所を探す
- 少しでも犯人に隙があれば、その間に逃げる
無理に犯人と応戦しようと考えてはいけません。中には自爆用の爆弾を持っていることも考えられます。
仮に犯人から銃など武器を奪い取れたとしても、自爆用の爆弾が爆発する恐れがありますし、そもそもドラマのようにはいかないので応戦することよりも逃げること・隠れることに集中するようにした方がいいでしょう。
海外旅行をする場合などは、緊急時の連絡先などをチェックしておくのも大切です。
- 旅先での大使館や領事館の住所や電話番号(外務省のホームページから確認できる)をメモしておくこと。
- 外務省提供サービス「たびレジ」の利用。
(旅先での緊急時、たびレジにて登録した連絡先に情報が入るというサービス)
また、大丈夫だろうと思っても家族と旅先での計画(行先など)についても伝えておくのは大切なことです。
日本にいてもテロに合う可能性は十分に考えられますが、海外ではその可能性が高まります。
自国とは違う文化のある国はときに危険であるということを十分認識した上で旅行することが大切です。
誰しもテロに合う可能性はあるのです。
心構えがあるだけでも大きく違いますので、是非テロ対策の参考にしてみてください。