喘息の症状にはアロマが良い?~知らないと怖い精油使用時の禁忌~

マスクをして咳き込む女性

喘息にアロマが良い?

喘息が出て、苦しい思いをした経験がある方は多くおられると思います。喘息持ちの人は、ちょっとした刺激でも出る可能性があるので、大変ですよね。

そんな喘息に、誰でも購入できて、身近な存在であるアロマ精油が効果的だという事はご存知ですか?

 

アロマ精油とは、植物の花や葉、果実、果皮、樹皮、種子、根などを原料として抽出された天然の香り成分です。

また、それらの原料は、日本では古来から薬として使用されてきたものであり、アロマテラピー(テラピーとは治療のこと)というものがあるように、癒しやリラックス効果以外に薬効があると信じられてきました。

その薬効の中に、鎮咳作用や喘息の炎症の悪化を防いだりする作用を持つものがあり、喘息の症状に良い効果をもたらしてくれると言われています。

そもそも喘息とはどんな状態?

そもそも喘息とは、呼吸器系の疾患です。

気管支炎ともいわれており、気管支が炎症を起こして咳が止まらなくなったり、呼吸がしづらくなったり、呼吸をする時にゼーゼー、ヒューヒューといった音が出るなどの症状が出ます。

 

喘息の人は、症状が出ていない時でも気道は常に炎症を起こしているため、健康な人と比べると気道が狭く、空気が通りにくくなっています。

そのためちょっとした埃やダニ、タバコ、ストレスなどの刺激で発作が出てしまいます。

喘息にいい精油とは

喘息に効能が期待できる精油には、何が挙げられるのでしょうか?

ティートリー

強い殺菌作用、抗菌作用があり、免疫力を高めてくれます。

サイプレス
鎮咳作用、殺菌作用があるので、喘息に最適です。

ユーカリ・ラディアータ
去痰作用、鎮咳作用、消炎作用があり、呼吸器系のトラブルに効果があります。

ジュニパー
抗炎症作用、殺菌作用の効果があります。

ロースマリー・シネオール
鼻やのどの炎症を抑える抗炎症作用があります。

レモングラス
抗炎症作用があり、咳を和らげる効果があります。

フランキンセンス
呼吸器系に良く効く抗菌作用があり、呼吸をゆっくり、そして深くしてくれる作用があります。

【用途別】喘息に有効なアロマのレシピ

アロマオイルと瓶

マッサージオイルで咳を鎮めよう

【使用するもの】

  • 上記で挙げた精油のどれか
  • キャリアオイル

 

精油をキャリアオイルで1%位に希釈(薄めること)して使います。

例えば、

  • キャリアオイルの量が10ml・・・精油は2滴
  • キャリアオイルの量が20ml・・・精油は4滴
  • キャリアオイルの量が30ml・・・精油は6滴
  • キャリアオイルの量が40ml・・・精油は8滴
  • キャリアオイルの量が50ml・・・精油は10滴

を参考に、キャリアオイルに精油を入れてよく混ぜ合わせます。

 

1日に1回~3回を目安に、首~胸の前胸部にマッサージをするような感じで塗布して下さい。

喘息は夜にひどく出る事が多いので、寝る前はなるべく塗布するようにして下さい。

 

3歳未満の子どもには使用しないで下さい。

3歳~12歳位までは、成人の使用する量の1/10位の量から始めて、最大でも1/2位の量までしか使用しないで下さい。

12歳以上になると成人と同じ量でも大丈夫ですが、未成年者は念のため最初は1/2の量から始めて下さい。

また、12歳以下の子どもに使用する場合は、念の為、医師に相談してからにしましょう。

お風呂でゆっくりしながら症状改善

【使用するもの】

  • 上記で挙げた精油のどれか・・・5~6滴

 

お風呂のお湯に精油を適量入れ、よく混ぜ合わせます。

 

上記「マッサージオイルで咳を鎮めよう」同様、こちらも3歳未満の子どもは入らせないで下さい。

3歳~12歳位までは、1/10~1/2の量、12歳以上は1/2から始める、といった具合です。

うがいでスッキリ

【使用するもの】

  • ティートリー・・・2~5滴
  • 水・・・100ml

 

コップに100mlの水を入れ、その中にティートリーの精油を入れ、うがいをします。

1日2回位を目安にしましょう。ひどい咳を鎮めてくれて、呼吸を楽にしてくれます。

こちらも、子どもの場合は上記を参考にして量を調整しましょう。

 

他にも、精油1~5滴をティッシュやハンカチに垂らし香りを嗅いだり、アロマディフューザーなどで拡散させたりするやり方もあります。

精油は1種類だけでなく、ブレンドさせても構いません。

喘息でアロマ精油を使用する時の禁忌とは

怖いもの見たさで指の間から覗き込むスーツ姿の女性

アロマを喘息の症状の改善に使用する時に大切なのは、基本的な精油の扱い方と、使用してはいけないものがあるというのを知っておく事です。

精油を使用する時の基本的な注意

原液では使用しない

精油は、有効成分が高い濃度で含まれていますので、原液を直接肌につける事は止めて下さい。

パッチテストを行っておく

体質によって合わない精油もありますので、必ずパッチテストを行ってから使用して下さい。

 

希釈して作ったマッサージオイルを肘の内側などに、塗布します。量は1円玉位の大きさで大丈夫です。

そして肌に異常がないかどうか24時間様子を見ます。この時、紫外線には当たらないようにして下さい。

万が一異常が出たら、すぐに大量の水で洗い流して下さい。

光毒性に気を付ける

精油の中には、光毒性といって、紫外線に当たると炎症を引き起こすものがあります。
特に柑橘系に多いです。

使用する精油に光毒性があるかどうか、事前に調べておいて、光毒性のある精油を使った場合は、12時間以上は紫外線を避けるようにして下さい。

使ってはいけない精油

喘息の症状で使用する場合、使ってはいけない精油があります。

それは、副交感神経を優位にさせ、リラックス効果、鎮静作用が強い精油です。

副交感神経が刺激され、リラックス効果が強いと、酸素をたくさん吸うという事をしなくなるので、気管が狭くなり発作が起きるからです。

 

代表的なものに

  • ラベンダー
  • カモミール・ローマン

などがあります。

これらは喘息の症状には向かないので、使用は控えておきましょう。

まとめ

アロマは、喘息に良い効果をもたらしてくれるんですね。

ただ、飽くまでアロマは補助的な役割なので、きちんと病院で診てもらい、処方された薬を服用しながらでのアロマの使用をおすすめします。

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